書籍・雑誌

2009年11月15日 (日)

奥が深いiPhone 5 「青空文庫」

相変わらずのiPhoneネタですが(笑)、恥ずかしながら「青空文庫」というウェブサービスを知らなかった。いわゆる著作権切れ(50年だっけ?)の作品がまとめてあって、閲覧、DLできるサイト。iPhoneのアプリに何種類か そのリーダーアプリがあって入れてみた。

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どれも縦書き明朝のいかにも文庫ぽっい体裁で、見せてくれるアプリで、これはなかなかいいかも。まぁ、明治あたりから自分の生まれる前までの作品がタダで読めるわけで、最近あまり気に入った作家が見つけられないこともあって、試してみることに。

タイトルに惹かれたこの作品は1930年代のもの。全く知らなかった作家さん(本業は翻訳家みたい)だけど、意外にもSFチックな短編のようです(まだ読み切ってません(^^ゞ)

まぁ、中高生の頃に「読まされた」有名作家ものも、今、読み返せば、きっと感じるモノがあるのは間違いないでしょうし。

image でも、古い作品って総じて表現が乱暴なモノが多い気がするナ。差別用語の問題だけじゃなくて・・・

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2009年8月21日 (金)

ぼくにとっては『200Q』かも(笑)

ちびちび読んでいた「1Q84」は夏休み最期の18日に読み終えた。「ノルウェーの森」以降と以前でハルキさんは少し変わったような気がするのですが、今回も、「さらりと重い」性描写がふんだん?に散りばめられていたね、あんまり好きじゃないけど・・・
もしかして氏は●●●●マニアなのかぁ?(笑)

しかし相変わらず文章はうまい。リズム感というか、韻を踏んでるわけでもないのに、すぅーっと言葉が流れ込んでくる感じは何ともいえない。まぁ作中に作を混ぜ込んで、オチの無さ?を暗示させたり、所々手が込み過ぎ感があるけど・・・

まぁ、それはさておき、読んだ方はそれぞれ、文中で印象に残る言葉があると思いますが、僕の場合は文吾と父の会話の中に出てくる、痴呆が進みつつある父の台詞。

「説明しなくてはそれがわからんというのは、つまり、どれだけ説明してもわからんということだ」

別に僕の人生が黄昏れて来てる(笑)とは思わないけど、そう思わないとやり切れないということが仕事の、それもクライアントに対してではなく、自社で自分より上のポジションの人間のほとんどに齟齬を感じるようになると、こう思うしかないように思う。聞く耳を持てぬ、上から目線のおバカの扱い方を組織人として最期までマスターできないような気がする(笑)

Banner_01 もしかして、僕の世界にも月は2つあるのかもね。

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2009年7月 3日 (金)

古本屋さん

少し前、仕事で三鷹へ行った。大手のカード会社の計算センターで、月に1~2回、三鷹駅から徒歩で15分くらいかけて伺う。本当はクルマの方が便利がいい場所だけど、時間が読みにくいし、電車だと本も読めるし居眠りもできるし。雨が降るとちょっと憂鬱だけどね。

前回も時間が少し余って立ち寄った先に、今回も入った。すっかり忘れていたのだけど、自分が今も好きな作家、好きだった作家の本が多くて、気に掛かっていた古本屋さん。

今回、三鷹に行く前にメインクライアントと納期のネゴをしなければならなくなったのでアポイントを1時間遅らせてもらったおかげで、小一時間の余裕があったので、ちゃんと買う気で本を探す。割と最近の池澤夏樹さんの四六判の本を見つけて、そのうち2冊を購入。

店奥のカウンターには前回と同じく、中年の女性。オーナーさんだろうか?と思いながらも、他のお客さんもいたので、黙って精算を済ませる。年の頃は僕と一緒ぐらい?でワンレングス。なんとなく20年前の自分のことを想い返していた。その頃好きだった作家の本も結構あった。イマ読み直すと、意外につまらなかったりするんだけど。

Banner_01 「1Q84」やっと買いました。1ヶ月でもう10刷なんだ。

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2009年6月12日 (金)

日比谷界隈 ランチ事情

新入社員のフォローを除けば、営業同行する機会がグッと減って単独行動が増えた。ランチも一人で摂る機会が多く、お店は自由に選べるものの、新しい発見をする余裕はあまりない。

リピートしているのは新御茶ノ水と小川町駅に近い、「すし割烹 ふる里」さんくらいか。ここは魚がおいしいし、価格もリーズナブル。お茶の水界隈は学生が多いせいか、ランチに関してはコストパフォーマンスの高いお店が多いような気がする。

エリア的にはお茶の水と大手町・丸の内、日比谷、茅場町に担当先が多く、総じてランチ相場は関西の2~3割高といった印象。日比谷はクライアントもあるし、乗換駅でもあるのでよく行くのだけれど、金曜日に前から気になっていた、日比谷パティオ(シャンテ横の広場)のフードワゴンで気まぐれにランチを食べてみた。

11時40分くらいなので人出はまだ少なく、いくつかあるなかから、ローストビーフのお弁当(Beef Over Rice)をいただく。人当たりのいい女の子が天気のことや「バイト君が今日は休みで大変」などとおしゃべりしながら、ローストビーフを目の前でカットしてくれた。

目の前でカットしてくれるのを見たせいか、なんだかとてもおいしく感じる。ライスも塩加減とハーブの香りがいい感じで、12時前に行けるなら結構オススメかも。読みのがしていた村上春樹さんの短編集も読み終えたし、今日はなかなか楽しい一人ランチだったな。

神戸の震災の後に書かれた短編集。震災をほんの少しストーリーに絡めている。神戸出身だけに村上さんも思い入れがあるんでしょうね。

Banner_02 最近作はホント、小説として洗練されているなという印象。1Q84はまだ。

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2009年6月 6日 (土)

『しなやかさ』ということ

勤務先の社長が勇退ということで、普段は出ない会議に出てきて、これが最期と珍しくしんみりしたメッセージを残して去った。もう70歳近く、経営者としての力不足を最近、口にしていたけどおそらく、マーケットや社会を「しなやかに捉える眼力」が落ちたことを本人も自覚していたように思う。一緒に辞める弟の専務はそんなものハナから備わってないが。まぁいずれにしても会長、副会長としては残ると云うから、今と大差はないのかもしれぬが(笑)

新しい社長は大手生保から天下ってきた人間がやることになった。男気ばかりを強調してみせるパワハラタイプで社長の仕事がホントーにできるのかは大いに疑問。「しなやかさ」のかけらもないように思う。社長が部長の仕事をし、部長が課長や係長の仕事をし、課長や係長が平の仕事を離さず、そして平社員は会社を憂うという、ありがちなパターンにはまる危険性が大。というかもうそうなっているな、残念だけど・・・

広告代理店時代の旧友I氏と久しぶりに会ったときにも、今は「ウェブ屋の社長」(この表現が好きだな私は)をやっている彼もちらっと「器」の話をしたが、人が集まってくる「営業力」を持っていることが、「起業家のMUST条件だ」というような偉そうな返答をしたけど、イコール、歳をくっても、「しなやかさ」を失わないという人としての要件だったりするのかもしれぬ。

最近、外に出る機会が増えたの(というか強制されているわけだけど・・・)アイドルタイムに本を読める機会が増えた。(その分、仕事を終える夜が遅くなったけど) 以前から決して多読ではなくて、気に入った作家だけを読む感じだけど、久しぶりにニューフェィスを発見。この人も文体から「しなやかさ」を感じる人だね。

長らく通っていた銀座のBARの女の子の一人も歳をくって、「しなやかさ」を失っているんだとこの間気づいた。行くたびに本人は無自覚に無神経なことを云う。ママさんはそんなことないのにね。
「もう、行かない」なんて思うのは私も失いつつあるのかも?

image なにが怖いって「しなやかさ」を失うことって気づいたよ。ゴルフもそうだけど(笑)

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2009年5月31日 (日)

『疲れすぎて眠れぬ夜のために』

というタイトルの本を 先週、書店で手にとってパラパラめくって、そのまま購入。こんなタイトルにひかれるのは、いろんな面で弱っている証拠かもしれない(笑)

著者名を見て、数ページ読み進んで「あぁ、あの人かぁ」と気がつく。TVの露出は最近減っているみたいだけど、「学者さんにしては、にこやかで、わかりやすくて、リベラルなひとだなぁ」と感じていた内田 樹さんの本。恥ずかしながら今回 初めて読ませていただいた。

ブログも有名なようで、ブログから著書をおこすというスタイルも取られているらしい。まぁ私

ごとで云えば、ウチの役員連中にはとーてい理解できないとは思うけど、フツーに他人や社会、自分と家族の関係を考えていれば、氏の考えに近くなるだろうし、少なくとも理解はできると思う。

本書はなんだか私自身の考えを代弁してくれているようで、「君は間違ってないよ」と力をくれたような気がする。

ちょっと難を云えば古武道に関する記述は少し方角が違う気がするのと、本のタイトルが弱々しい気が・・・でもまぁ、そのタイトルが目にとまって出会えたのだから、それはそれでよいのかもしれないね。

私のブログをご覧頂いている未読の方には、ぜひ読んでいただきたい。まじめに。

Banner_02 プレゼントまではしないけど(笑)

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2009年4月20日 (月)

赤坂見附 界隈

部員といっても私よりもベテランのM氏と赤坂の有名ホテルさんへ行く途中、ちょっと素敵風な(素敵とは言い切れない(笑))レンタルボート屋さんをパチリ。東京のお堀は釣り堀があったり、お堀ビューなレストランがあったりと、水の都「大阪」より水辺の活用が上手な気がする。

大阪だと公園になってることが多くて、水辺を借景にした民間施設は意外に少ないし、貸しボート屋さんなんて、ほとんど無いんじゃないかなぁ。

こちらのホテルは外資系のブランディング会社がCIを手がけたときに、なぜか呼ばれてブランディングのコンセプトをチェックしに行ったことがある。不思議なご縁を感じるな。最近はほとんど外に出ているので、アポとアポの間に微妙にヒマなので文庫本なんかは必携。

当日、近くの改造社書店で買ったのはコレ。翻訳家に転じた?村上春樹氏に代わって、最近のマイ・フェイバリットなのはこの方ですな。

Banner_04 もちろん旬な頃の春樹さんにはかないませんがシナリオはおもしろい。

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2009年2月22日 (日)

村上春樹が好きなわけ

少し前、村上春樹氏がエルサレム賞という文学賞の受賞講演の一節。
“Between a high solid wall and a small egg that breaks against it, I will always stand on the side of the egg. Yes, no matter how right the wall may be, how wrong the egg, I will be standing with that egg.”
「高く堅牢な壁とそれにぶつかって砕ける卵の間で、私はどんな場合でも卵の側につきます。そうです。壁がどれほど正しくても、卵がどれほど間違っていても、私は卵の味方です。」

内容としてはイスラエル批判を相当含んでいるわけだけど、そういう発言をするであろう受賞作家は何も村上氏に限ったわけでなく、パレスチナ問題を批判するビデオメッセージをよこした作家もいたようで、そういう方達と比べれば、ちゃんと出向いて現地でスピーチするのは、いつの間にかノーベル文学賞候補にまで世界の評価が高まった彼らしい気もする。また、こんな自国批判を受け入れる土壌があることに、イスラエルという国の文化的健全性が表れているとも云えるだろう。実際そういうトコは日本の方が頑なだったりしてね。

私は熱狂的な村上春樹ファンというわけではないけれど、デビュー3部作のまだブンガク的評価の定まらない時からオン・タイムでほぼ全作品を目にしてきたという思い入れみたいなのはある。安西水丸氏とのコラボのエッセイは良い息抜きになったけど、その中でもシーバス・リーガル好きの春樹氏の話とイラストがなぜか印象が強い。当然、影響を受けてバーボン派からスコッチ派に一時、鞍替えしたこともあったな。ウィスキーもシングルモルトの善し悪しは正直よくわかんないけど、シーバスは呑みやすくて美味しいと思う、今でも。

Banner_02 今度はラフロイグのイチイチというのを頼んでみよう(笑)

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2009年1月19日 (月)

「落ちる人の本」が知りたいのに・・・

30歳前後のしばらくですが、ビジネス書系の出版社にいたことがあるので、ちょっとした記事タイトルの付け方は承知しているつもりなのですが、天の邪鬼な性格も手伝って”落ちる人の本”の記載を探したのですが見つからない。それってツマラナイでしょうに(私が見つけられなかっただけ~?)

Stitched_001

(この中からは両サイドの2冊の他に2冊くらいしか読めてません。やっぱ少ない aase

まぁ、ビジネス出版社のネタ切れ企画としてビジネスエリート推薦の参考図書紹介記事は定番ですが、折角ショッキングなタイトル付けたんだから、やっぱり落ちる人の本も挙げておいて欲しいんだけど、プレジデントさん。

Banner_01 今の私にはナンカそういう方が興味あるし・・・

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2008年7月15日 (火)

夏休みの3冊?

梅雨が明けたのかどうかは知りませんが、大阪は今年一番の暑さ。これから1ヶ月以上も、こんな気温が続くと思うとゾッとする。お盆の夏休みの安近短な行楽地の混雑ぶりには、去年で懲りたので今年は今週末からの連休を早めの夏休みにして出掛ける予定だ。

読書量は年齢に反比例するように下がっているのですが、エンタテイメント小説ならまだ読めるので、思いついたように3冊ほど購入。まさか今週末で3冊も読めないだろうけど、お気に入りの伊坂幸太郎氏の2冊とタイトルが気になった垣根涼介の1冊を購入。「君たちに明日はない」は昨日の営業面談でいい歳をして甘えた営業と話したせいだと思う。きっと。

以前、もう10年になるかもしれない。僕の気軽な一言、「部長ならどこでも通用するじゃないですか?こんな会社で、これ以上やっても、この先面白くないでしょう」というような言葉を発した。もちろん考えすぎで私の一言ぐらいで、その方の人生を左右する筈ないのですが、素直な方で若輩の僕が語る仕事論のみならず、人生論まで真剣に訊いてくれた人だったので、影響がないと言い切る自信もない・・・

社長とサシで話もできるポジションだったのに、結局50過ぎで会社を去った。その好きな上司が、1年足らず後に自死したという経験がなければ、その営業には「お前、辞めちまえ」と絶対に云っていたと思う。

今年で亡くなったオヤジの歳を迎え、一刻一刻、件の上司の歳に近づいていく自分。不思議な感じだな。

Banner_02 キレはないけど、重いですね今日のは・・・

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2008年5月 9日 (金)

お金持ちになりたいですか? そうかもな。

いま発売中のプレジデント誌は「大富豪のマネー習慣」という特集で、お金には淡泊な私(使うのは好きですが・・・)としては感心したり、蔑んだりと割と楽しめる。メロンパンを流行らせた若造社長さんも、なぜか成功者で出てたりするけど、FC(ザー)とか目指すのは、私は偽物だと思ってますけどね。基本的に。失敗して困る人も必ず出るしね。

まぁ、そんななかで2つほど「へぇー」があったのでご紹介しときます。移動のお供にでも本屋さんで買って読んでくださいナ。

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まず、ウォーレン・バフェット氏。ビルゲイツ氏よりお金持ちだそうで、それだけで「へぇー」ですが、記事中に彼の名文句「レンタカーを洗車する人はいない」というのがあるそうで、当事者意識(=オーナー意識)がない経営者は本気で会社を伸ばそうとはしないと云うこと。至極当たり前ですが。ちなみにウォーレン・バフェット氏の投資対象に日本は全く入ってない、入ってなかった、そうです。かもね。

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続いて、最近は露出が減りましたが、かなり有名な北尾吉孝氏。どこまでほんとかどうかは知りませんが 、ソフトバンクへ入るときも出るときも、サラリーや退職金について要求やら交渉は全くしなかったとか。孫さんも少し困ったかもね。でも落ち着いた雰囲気は「そうかもな」という説得力大。同じように有能?でも竹中平蔵氏みたいにキャンキャンした感じがないからね。

 

Banner_02 まあ、お金持ちになりたい、なりかけの人は読む価値ありでしょう。

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2008年5月 6日 (火)

ゴルフおバカモードのGWでした

GW前に寝違えた首肩の痛みがまだ取れません ┐(-。ー;)┌ 歳のせいか?

子どもたちが妻と一緒に北海道旅行やら奈良の吉野行きで、大忙し。私ひとり「ぽつねん」状態になるのがわかっていたので、連休前に買ったけれど、読むのをガマンしていた伊坂幸太郎氏の「死神の精度」(ACCURACY OF DEATH)。
今のいまになるまで忘れてしまってた。それもこれもみんなゴルフの乱調が原因なのですが、何をやっていたかは右のリンク先をどうぞ(笑)

今週末には読んじゃおうと思います。ちなみに初出は4年ほど前ですから、読まれた方も多いと思いますけど・・・ 冒頭から”ぐぃっ”と来ますな。

Banner_04 ブラウザはSleipnirがやっぱり1番ですな。キツネはダメだ。

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2008年3月14日 (金)

ヤコブと天使の闘い

1月半ばにジュンク堂のフェアでまとめ買いした池澤夏樹さんの本をやっと読み終えた。「花を運ぶ妹」。どの作品も好きだけど、これが1番の傑作のような気がするな。モチーフがちょっとひっかかっていたのですが、読んでみたら、すごく良かった。ひっかかっていたのは思春期にみた「ミッドナイト・エクスプレス」という映画の存在。池澤氏にもきっと影響を与えていると思うし、欧米とアジアの違いを作中で彼なりの解釈で解説してくれている。

tari-legong バリ島は僕も1度だけ訪れたことがある。ちょうどバブルの頃で、それも珍しく?野郎3人で(そのうちのひとりの女友達も別グループで来たんだけど、彼女たちはクタ、僕らはサヌールとあえて別にしたのがよかったんだと思う。失礼だが彼女たちにあまり目を向けずに済んだという意味で)楽しい1週間を過ごした。確かに他の土地では得られなかったようなバリニーズとの交流があった。ホテルのバンドマンを部屋に泊めてフランス人の彼女?の愚痴を訊くとか、ダイビングガイドとのナンパとか、現地の女の子との触れあいとか、オカマの店員からの買い物やら、いろんなことがあった。生涯忘れられない旅だったな。その頃はまだゴルフを始める前でウインドサーフィンのショートボードをビーチボーイに借りて乗ったりもしたし。

若い頃に彼女や彼氏とは別に友達と出かけると、大袈裟に言えば「精神の解放」を感じる島だと思う。変なものの力を借りなくても、自ら動きさえすれば。ただ、恋人同士や夫婦で出かけると多分に俗っぽいリゾート地の面しか見せてくれないかもしれないな、バリ島って。

Banner_01 次は本気で、ひとりで行ってみたい。

この本は絶対オススメだな。

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2008年3月 3日 (月)

『ひなまつり』と『すばらしい新世界』

長男が生まれて手狭になったマンション。フル規格のひな壇を置くスペースがなくなり、今年は「おひな様とお内裏さま」だけを出して、長女のお祝い。
昼間にデパートへ行きたがったのを却下して、スネたことをさらに叱って凹ませてしまったけれど、夕方に私の方から「怒ってごめんな」と切り出すと、照れくさそうな顔を浮かべてご機嫌を直してくれたた。可愛い。

妻方の祖父母が来てくれた夕食は楽しかったみたいで、なぜかバトントワリングのユニフォームに着替えて大はしゃぎする彼女。長男もつられてハイテンションで楽しいひとときに。こんな平凡な楽しみを味わえることに感謝だな。

タイトルのもう一つは池澤夏樹氏の小説。やっと読み終わったのだけれど、氏のリベラルな考え方が反映された、小説の形を借りた現代社会への警鐘と云えよう。池澤氏の社会の捉え方・考え方に私も近いことを改めて再認識する。無力感が伴うのが残念だけれど・・・


私も池澤氏のように、沖縄かどこかで島暮らしをおくりたい想いが、年々強まっている。ちっとも計画的な人生を歩んで来なかったけれど、これだけはそろそろ準備を考えてもいいかもしれない。

Banner_01 ひとり遊びも得意な質なんで(笑)

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2008年2月 5日 (火)

『静かな大地』

少し前(1月15日だな)に買った池澤夏樹氏の歴史小説『静かな大地』を2/3ほど読み終えた。朝日文庫で640頁に及ぶ長編歴史大作だ。池澤氏は多作の作家ではない。娯楽小説の類を書くわけでもないのだが、なぜか文体と視点に惹かれる。すぐれた紀行作家という一面が地理や人類学が好きな私にも響くのかもしれない。そう観察眼に優れた人類学者的な視点を持っている作家だと思う。

Ainu_flag

この旗が何の旗かご存じの方は99%いないと思う。私も知らなかったが、アイヌの旗だそうだ。公的に定められたものではないようだけれど・・・

この本は「あるアイヌたち」と「ある和人たち」の幕末・明治期の交流(創生~繁栄~消滅)を描いたもので、史実にも忠実な内容のようである。あらためてアイヌの人々の宿命は時を同じくしたアメリカ・インディアンのそれと重なって見える。

彼らの生き方・考え方を小説を通じて、とてもうまく伝えてくれる作品だと思う。偶然かもしれないが、彼らの生き方・考え方は同時に購入した老子の教えと、とても近しいのではないかと感じる。

現世は孔子礼賛の和人の世界だが(地球規模で)失ってしまったものは、とてつもなく大きいと痛切に感じる。あるいは最初から、存在しなかったのかもしれない。そして取り戻す、あるいはこれから、和人がソレを得ることは永遠にないと感じる。悲しいことだけど。

Banner_03 久しぶりに良書に出会いました。

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2008年1月30日 (水)

草思社 逝く!

少し前のニュースなので、すでにご存じの方も多いと思いますが、草思社という出版社が、民事再生をうちました。超大手出版社ではないので、世の中的には衝撃は少なかったようですが、出版業界に身を置いている方、置いたことがある方には、かな~りショッキングな事件だったと思います。かく云う私も後者にあたりますんで、me あらためて出版不況の深刻さを感じます。自費出版系の版元がつぶれるのとは次元が違うことです、今回の事件は。

バブル当時、私はビジネス書ジャンルで競合する草思社には一目も二目も置いていました。そんなに新しい版元ではないのですが、その頃、出す本出す本が優れていて、相当のキレ者編集者が集う出版社なんだろうなと感じていました。

草思社の本は四六判のハードカバーも多かったように記憶しています。業界の方なら常識なんですが、ビジネス書としては非常に格好いいのですが、価格も高くなるし再販するにも手間がかかるし、新刊で売れないと常備本には廻しにくいのです。でも、そんなリスクを吹き飛ばして余りある、ホントに売れる良書を出す版元の筆頭格みたいな感がありました。一番近い例で云えば、鳴り物入りで新刊を上梓し始めた頃の幻冬舎の勢いに近いと云えばいいでしょうか。

『日はまた沈む』(ビル・エモット著)、『大国の興亡』(ポール・ケネディ著)や徳大寺有恒氏の『間違いだらけのクルマ選び』なんかはご存じの方も多いと思います。

今までの出版社の倒産理由って放漫経営的な原因が、少なくなかったと思うのですが、くどいようですが、今回はべつものの感があります。ただ優れた資産を持つ版元ですから、きちんと民事再生を果たすのでは?という気もします。期待も込めて。

Banner_03 がんばれ草思社!

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2008年1月15日 (火)

素晴らしきジュンク堂

ベテラン営業のM氏(といっても年下ですが)と、飛び込みも含めて精力的に営業に廻る。去年の秋から営業セクションではない私も含め、専務と若手の大阪の責任者が、手分けして営業を管理するというトロイカ体制をとっていたのですが、ロクな結果が出ていないので、先週末に社長から我々3人がネジを巻かれた。

まぁM氏もそれに乗っかるように動いてくれるので良いのですが、去年もそれで息切れしたんだから、ペースを上げすぎないようにと諭す。新規営業なんて「継続は力なり」以外の何者でもないし、あとは案件化しそうなタイミングを逃さない嗅覚だけだと、私なんかは思うわけですが、受け身営業に慣れたスタッフには、ビミョーに真意が伝わらない。

そんなことを話しながら、最後は堂島アバンザで営業終了。ホッとする。営業の移動の合間にM氏といろいろ話をしたが、1日1冊読破を目標にするくらいの読書家だということを始めて知り、お茶休憩の後、堂島のジュンク堂書店を覗く。前から読みたかった「老子」(金谷 治 著)を文庫で見つけ、さっさと購入する。その後うろうろしていると、棚2段ほどを使った池澤夏樹 氏のコーナーがあり、大作の3冊を購入。池澤さんの本がこれくらい揃うのはめったにないと思ったのですが、読んでいない大作を3冊ゲットした。これが今日の一番の収穫だったかもしれない。

M氏に「自分で書いたりはしないの?」と問うと「実は将来はそれで飯を食えれば・・・と思ってます」との返答。確かに糖尿病を患う彼の生き方とすれば、正解かもしれない。まぁ腕次第と云うのはあるのですが。

Banner_04 孔孟VS老荘の場合、老荘の方が私の性に合うな。

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2007年12月13日 (木)

官能小説の楽しみ方?

今日はオフィスにPマーク(プライバシーマーク)の認定査察(って呼ぶのか?)が入るというので、営業系スタッフは外出を奨励されている。私も同行予定はなかったが、社外打ち合わせと称して、午後から一人で外出。日本橋や難波を少し彷徨いて、最後に旭屋書店に入る。B2Fにあるせいか、そんなに混まないし、大きくはないけど新しいタイプの店なので、通路幅はゆったりして照明も明るすぎず好きな書店さんだ。

老子の本は結局、原文は取っつきにくいし、意訳はなんか、どこかで訊いたような話が多くて、急に購入意欲減退 ase 。結局、雑誌コーナーなんかをふらついた後に、重松 清さんの新刊文庫「なぎさの媚薬1 海の見えるホテル」というのを見つける。帯には「こんなにもせつなくて甘酸っぱい官能小説、あっただろうか?」とある。


読んでみると、やはり甘ったるい重松ワールドico11 が展開されるわけですが、私と同年代の作家さんだけに、微妙に共鳴するところもあるわけで、ついつい気になってしまいます。

確かに読書中、ほんの短い時間ですが自分の中学生時代の初恋?のような記憶が甦り、少し不思議な気分を味わせてくれました。なんか無性にその子(麻理って名前だったな、たしか。今はオバさんでしょうが、こっちもオジさんだけど)に会ってみたくなった(笑)
まぁアクションは起こせないだろうけど ase  きっと。

Banner_03  シリーズものみたいですね、この本。装丁はdame2 dame2dame2

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2007年9月30日 (日)

新幹線のお供にLush Life?

新幹線では、ただひたすら眠るか、iPodを聴きながら眠るか、いずれにしても寝ている(笑)ことが最近は多いのですが、今回は近所でちょっと立ち読みして買わずにいた文庫をキオスクで見かけ、何となくなりゆきで買ってしまう。AIDMAの法則通りですな。

Lushlife

行きも帰りも、結構な時間、読書したのですが、頭痛が起こらなかったのは幸いだった。老眼の気が強まってから Ase_2メガネをかけて乗り物で本を読んだり、PCするのが苦手になったのですが、コンタクトレンズだと幾分良いみたい。

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陶器の醤油入れに描かれた情けない顔がおかしくて、ポケットにしまう(笑)

伊坂幸太郎は若手の人気作家みたいですが、恥ずかしながら、知らずにタイトルに惹かれての購入。エンタテイメント小説としては、まぁ面白いな。帰りはコレもお供に加わったので、さらにHappyでした Beer

Lushlife

もちろん「Lush Life」のオリジナルはコチラなんですが、ニューヨークには同名の有名なジャズクラブもあるらしい。行ったことはないけど Ase
でも僕の中では学生時代に友人が共同経営していた京都 北大路のJazz Barの方が印象が強い。毎晩のように出入りして、サッカーゲームやらピンボールやらダーツをしていた。ナンパはあんまりしなくて、男同士で遊ぶ場だったな。変な不良外人も多かったし、男前なオンナも多かった。Kirari
そんでもって週末は飲んだ後で夜中の2時くらいから、クルマを走らせてウインドサーフィンしに御前崎まで行くという、今では到底できない破天荒なことをやっていた。真冬でも Bun

ググってみたら、移転して京都 出町柳でお店は続いているみたいだ。もう20年以上お会いしていないが、まさしくオーナーの名前は相方だった兄貴分の方と同じ名前だ。生きてたんだ!と感動を覚えるくらい不摂生なCigar 人だったけど。
ネットでつながる、これもご縁かもしれないな。

Banner_02 「Lush Life」すごく響きのいい言葉でしょ。

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2007年1月 4日 (木)

お正月 家族八景?

ここ数年のお正月の過ごし方はワン・パターン化してきています。集う人間皆が歳を重ねていくという変化はあるのですが、その幅が大きな子供たちを除くと気付かないというか、あまり変わり映えしないものです。まぁ平和と云えば平和ですな。

元日は自宅近くの妻の実家へ夕刻に訪問し、義弟や義妹、義父母と夕食を頂く。メニューも食肉商社に勤める義弟の尽力(?)で恒例のスキヤキである。かなりゴージャス。今年は山形牛の結構イイものらしかったが、食べ過ぎ、呑みすぎで胃がほんとに硬直してしまい、夜更けに布団の中で苦しむことに(笑)

2日は京都の実家へ電車移動。今まではクルマだったのですが、今年は京阪電車の特急で移動。子供たちは京阪は初めてなので喜んでいた。帰りはお約束のダブルデッカー車両に乗る。モーターから離れているせいか2F席はホントに静かで、私自身は時間に余裕があれば、JRよりもこちらが好み。

母も妹も義弟も、かなり美食家で、そこそこ商売も上手くいっているので、豪華な「てっちり」をご馳走になる。私の場合、淡泊なフグは「焼きフグ」と「ぞうすい」が一番と思っているので、「ぞうすい最高ーっ」という夜でした。

4日から仕事なので京都から日帰りし、3日は自宅にて、年賀状の返信書きをした後、郵便局へ行き、その後は定番のデパートの文具売場とおもちゃ売場へ。

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郵便局近くのサーフショップ、なんと営業中。客はもちろんいない。

子供のお年玉の買い物に付き合う。上の長女(6歳)プリキュアのゲームパソコンみたいなのとスケッチブック、下の長男(1歳8か月)にはトミカの追加のミニカーを妻の目利きで選ぶ。ハリアーとフェアレディZとなぜか佐川急便のトラック。

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しかしどういう訳か、このトラックが一番好きで手放さない様子。この辺の感覚、私にはわからないのがまた面白い。デパ地下で豪華目の寿司を買い求め、テイクアウト中心の夕食は「寿司うどん定食」

体重がレッドゾーンに張り付いたまま、落ちない新年スタート。今日から仕事です。

タイトルはふと浮かびましたが、内容とは表面的にはまったく関係ありません(笑)筒井康隆さんのこの作品は高校生の時に初めて読みましたが、面白い本です。懐かしい。

Banner_01 ←筒井ファンも、サーファーも、今日から仕事の方も、諸人こぞりてクリックplease(笑)

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2006年5月 7日 (日)

クジラが見る夢

2006年のGW最後の日曜日。大阪は雨である。義妹はニューカレドニアに出かけているらしいが、きっと素晴らしい海、太陽を満喫しているのだろう。羨ましいなぁ。私の場合、南へ出かけたのは昨年秋の台湾が最後だが、島として台湾は大きすぎるし、仕事半分、海は飛行機の窓からしか眼にしていない。その前はというと、もう7年も前のマウイだから、すっかり「南の島」とはご無沙汰である。やれやれ。

子育て(と言ってもほとんど妻まかせなのだが・・・すいません)がこれほど自由度を奪うとは考えていなかった。経済的にもマインド的にもね。もちろん、その代償として「無限の楽しみ=無償の愛」を感じさせてくれるのだから、これはこれでいいことなのだろう。きっと。

Kuzirayume しかし、徐々にではあるが「南の島」への欲求が高まりつつある。そんなときに逆効果でもあるが、少しはそんな気分を満たしてくれる作家がいる。池澤夏樹。ひょっとすると私の一番好きな作家かもしれない。今日のブログタイトルは私の本棚にあった、氏の文庫本から拝借した。世界で一番有名なダイバーJacques Mayolとの1994年春の3週間のカリブ海ロケをエッセイにしたものだ。2001年にジャックが自死してしまうという悲劇の少しばかり前、楽しそうな日々が伝わってくる。美しいカリブの風景も切り撮られていて、南の島の雰囲気が感じられる・・・
文章も上手い。

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2006年4月15日 (土)

「成功への過程で心がけるべきこと」

「ごめんなさい。前言撤回します」
私のビジネスパートナーのひとりである吉田さんに謝らないといけないことがある。

経緯は忘れてしまったけど、先日、吉田さんに会った際に「神田昌典」さんが話題になり、私は「あんまり好きじゃないんですよね、『一種の煽(アオ)り』ですよアレは、好きな人は、まぁやればいいと思うけど」ってなことを言ってしまった。

ご存じの方も多いと思うが、神田さんはマーケティングの世界では一部からカリスマ的な信奉を得ている方で、チラシやファクスDMといった中小企業向けの戦略・戦術に長けた人です。最近は翻訳も手がけるなど作家的な色合いが増してますが、吉田さんは印刷・販促の仕事をされているので、ちょっとファンだったみたいです。

で、昨日、午後のプレゼンが終わった後、時間があったので書店を覗いた。以前、役員として設立に参画させてもらったコンサル会社代表の4冊目の本が講談社から発売されたと聞いていたので、ちょっと立ち読みでもしようと思ったのが動機。まぁその本は思っていたような造りだったので、そのまま平台に戻して・・・(笑)スイマセン

他の本を物色していると、神田さんのコーナーが目に飛び込んできた。「相変わらず売れてるんだなぁ」ぐらいの意識下で。この時点では、まだ拒否反応の方が強かったのだが、『成功者の告白』という神田さんにしては地味な装丁の本が目に留まった。縦組みの「告白」文字の上に横書きで控えめに「成功者の」文字があったのが私が選ぶのには幸いしたのかも。
パラパラとめくるといわゆる「煽り」のノウハウ本のイメージはなく、一種のビジネス小説のようなストーリー。20分ほど立ち読みし、何度も棚に戻そうとしたが、できずに購入。そのままドトールコーヒーに飛び込み、一気に読んでしまった。ほんとに久しぶりにシンクロした感じ。

小説としての表現技巧などの巧拙はこの際関係ない。神田さんと比べるべくもないが、同じように中小企業のマーケティング・コンサルティングという仕事に身を置いてきた私自身にとって、あまりにも合点がいくところが多いのだ。そして私自身が独立にいたる、この2年ほどの動きや環境についても。この先もこの本のおかげで随分助かるかもしれないという予感とともに、いくつも示唆に富むものがあったけど、ひとつだけ引用しておきます。

『成功したいならね、偶然に注意して。偶然を偶然と思わないで』

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もう1冊、神田さんの本と一緒に買った本があります。
最近読み返していた本「バイラル・マーケティング」の著者セス・ゴーディンの新刊が出てました「バイラル・~」はちょうど、ペット関連のウェブショップにトライしていた頃(結局1年ほどで閉めちゃいましたが。ADSLの本格的な普及の前の話です)に読んだモノです。
当時はあまりピンと来なかったのですが、最近ふと手に取り、読み返すとスイスイ入ってくるんですね、不思議と。セス・ゴーディンは初期のYahooの副社長も務めた人物で、インターネットのコミュニケーションのなかでパーミッションを唱え始めた人です。

新刊は真っ赤の装丁に本人がピノキオを真似た、付けものつけた写真で登場しています。タイトルは『マーケティングは嘘を語れ!』と、これまた刺激的。
こちらは、まだパラパラめくった程度ですが、なんだか神田さんと似ている気がします。私もセミナーなんかでよく話す「ウォンツとニーズ」について、同じような想いを語ってくれているので紹介しておきます。

8万ドルのポルシェ<カイエン>と3万6千ドルのフォルクスワーゲン<トゥアレグ>は実は同じ工場で製造された、ほぼ同じクルマである。これは大変な問題だろうか。・・・・・(中略)・・・・・
事実など関係ないのだ。ひとくちに言えば、どちらがより優れているとか、速いとか、効率的だなんて、どうでもいいのである。大事なのは消費者が何を信じるかだ。
はるか昔には、人々にコモディティ(日常的な汎用品)を売って利益を得ることもできた。製品・サービスを改善し値段を下げれば、確実に成長と利益が実現した。しかしもちろん、今はルールが変わってしまった。自分よりも何かを低コストで製造できる者はいくらでもいる。明らかに優れた製品・サービスを同じ価格で提供するという優位を維持するのは難しい。
マーケターが利益を得られるとすれば、それは消費者が「必要なもの」(ニーズ)ではなく、「欲しいもの」(ウォンツ)を買ってくれるからである。ニーズは現実的かつ客観的だが、ウォンツは不合理で主観的である。何を売るのであれ、そして法人向けか個人向けかを問わず、収益性の高い成長をめざすなら、ニーズではなくウォンツを満たすべきなのだ。(もちろんその製品は、見せかけだけでなく実際にウォンツを満たしていなければならない)。

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2006年3月10日 (金)

流星ワゴン

なんか少しカッコイイ書名がずっと気になっていて、暇つぶしの本屋でタイトル(ワゴンといえばREOスピードワゴンってバンドがいたけど、それに通じる響きの良さだな)に惹かれて購入し、不覚にも涙してしまった一冊。(名前そのまんまの日本のバンドもあるんだね。知らんかった)

■流星ワゴン 2005 講談社 《重松清 著》
【あらすじ】
死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして―自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか―?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

物語的には後半、大甘感が漂うが、世のオヤジ族(僕も含む)にはたまらんストーリー。
「広樹君」が事故現場から天国へ行かなかったのは「へっ?」って感じだけど、それが大甘感をさらに演出している。「へっ?」だけど「まっいっか!」って言える。「チュウさん」は自分のオヤジではなく母方の叔父を思い出す。方言が近いからかな。朋輩っていう言い方がいいね。「親友」とか言うとしんどいし。一読の価値はあると思うよ。「本の雑誌」でも1位に選ばれたらしいからネ。

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